鼠算式に増え続けるタニシ

 

 

こんにちは。

 

 

長らく更新が空いてしまいました。

 

 

 

 

 

というのも、先日のヒアリブログの割とすぐ後に

3,500字近くの超大作(名文)を書き終えたのだが、

かなりセンシティブな内容が含まれていたということもあり、

念のため、世にリリースする前に

三者である夫(※第二者=読者もほぼ夫である)に確認を依頼したところ

大幅な修正要請を入れられたのだ。

 

 

しかし私もクリエイターとしてのプライドがある故

一度完成させ良しとしたものに再度手を加えることは憚られたため

当該作はお蔵入りとなった。

 

 

※当の夫は1週間以上に亘って首を寝違えており

今は首に青いコルセットを巻いて生活している。

 

 

 

 

さて、本日は有給取得日であり、早起きが苦手な私は遅くまで寝ていたが

寝起きの頭でとんでもなくいやなことが書かれた会社のメールを読んだところから一日が始まった。

 

 

 

けれどわたしは今日お休みなので、どんなメールが来ようとわたしには関係ないのだ。

 

メールを送った人、ごめんなさい。

 

くれぐれも頑張ってお働きください。

 

 

 

 

そんなこんなで最高の気分なので、久しぶりにブログでも更新してみようと思う。

 

 

おさかな紹介

 

 

 

とは言っても書くことなどないので、

いま私の隣で泳いでいる我が家のおさかなを紹介する。

 

 

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こちらです。

 

愛すべきカージナルテトラ

 

本来は群れで飼うべきものらしいが、1匹を大切に愛でている。

 

名前は「てち」。

 

 

 

かわいいポイントとしては、

 

  • いつもうろうろしてる
  • 速い
  • 色が綺麗
  • ニジマスのよう
  • 美人
  • 形が魚らしい
  • 寝てるとき地面から5ミリくらい浮いてる
  • 寝るor寝起きは色が薄くなる(深海魚みたいかわいい)
  • 必死でエサを食べるすがた

 

など、すべて挙げたらきりがない。

 

 

下のように、水槽の中の橋の下に隠れていることもある。

その愛らしさは筆舌に尽くし難い。 

 

 

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名前の由来

 

名前はもちろん欅坂46伝説の元センター・平手友梨奈の愛称からとった。

水草の名は「欅」と言う)

 

 これにはちゃんとした理由がある。

 

 

 

 

そもそも当初、この水槽にはてちの他に10匹程度のグッピーがいた。

 

 

 

 

熱帯魚を飼う、と言い始めた夫(結婚前)に同行し、さかな屋さんに行った際

自分も何か愛着を持てるものを飼いたいと思い、

夫がグッピーを大量購入する傍らで、1匹のカージナルテトラを選んだ。

 

 

後でわかったことだが、この時夫はただがむしゃらにグッピーを購入していたわけではなかった。

交配させるために「つがい」で手に入れていたのだ。

 

 

その事実を知った私は、途端にカージナルテトラが不憫に思えてきた。

 

 

恋人もいなければ、仲間もいない。

周りは異民族のリア充だらけ。

 

 

何て可哀想なことをしてしまったのだろうと悔いた。

同時に、グループの中の孤高の存在として力強く生きていけるために

平手友梨奈と同じ「てち」と名付けた。

 

 

グッピーのその後

 

では、あのリア充グッピーたちはどこへ行ってしまったのか。

 

熱帯魚を家に迎え入れて数週間、彼らはものすごい勢いで死んでいった。

 

死因はわからない。

 

 

水槽のあらゆる場所に夫のグッピーの死骸が横たわったり浮いたりしているその様子は、

まさに目を覆うほどの凄惨さであった。

 

私のてちはその中で懸命に泳いでいた。

 

 

 

 

ある日、てちの無事を確かめようと水槽に近づいた時である。

 

死骸の山から目を離すと、水面近くに小さな動くものを見つけた。

 

 

 

それは死んだグッピーから産まれた新しい命だった。

 

 

 

まさに絶望の中で淡く光る希望。

 

 

私はあの絵画のような光景を生涯忘れないだろう。

 

 

疑惑

 

その小さな命たちも瞬く間に死んでしまった。

あんなに可愛がっていたのに心底ショックだった。

 

 

一部始終を父に話すと、彼らを死に追いやったのはカージナルテトラなのではないかという意味のことを言った。

つまり、てちは他の魚より泳ぐのが速いため、先にエサを全部食べてしまうのでは?と言うのだ。

 

平手友梨奈がグループから脱退して孤独を貫いた———あ、逆か

グループから脱退することで孤独からも脱却した一方で、

私のてちは他を殲滅することによってそれを成し遂げたとでも言うのか。

 

 

そんなはずはない。

てちはただ生きていただけだ。

 

 

彼の生命力は素晴らしいもので、他のすべてが死に絶えたあの惨劇から生き延び、

さらにその後、我々の入籍に伴い長距離の引越しまで経験している。

 

 

※てちの性別は不明である。

 

 ブラックモーリー襲来

 

新しい家で悠々自適に暮らしていたてちだが、ある時から水面に油膜が張ってしまった。

 

そこで投入されたのが、ブラックモーリーである。

水槽のお掃除屋さんだ。

名前は「渡邉理佐」にしたかったが、夫の猛反発により「モーリー」になった。

 

欅っぽいかなと思い黒いのを選んだ。(黒い羊↑だし)

 

 

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しかし私は昔から黒い生き物というのは少し苦手だったのである。

パンダとかパンダイルカとか、レッサーパンダが立った時の姿とかの黒い部分をじっと見ていると、言い知れない恐怖を覚える。

特にパンダのように、周囲が黒くて目が見えないものは本当にこわい。

同様の理由で米津玄師も苦手である。

 

 

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したがってモーリーもちょっと怖いなと思ったが、博愛主義のため分け隔てなく愛そうとした。

 

ブラックモーリーはおとなしい性格で、基本的にどの熱帯魚とも混泳可能である

と、いくつものサイトで目にしていたが、

しかしうちのモーリーは水槽に入った瞬間、てちをめちゃくちゃ追いかけまわした。

そして体当たりで攻撃し始めた。

 

 

自分より何倍も大きいモーリーに追いかけられて

いつも水槽の隅で怯えていて

エサも満足に食べられていないてちがかわいそうでかわいそうで

見ているだけで何もできない私は毎日水槽の前で半泣きで過ごした。

 

 

 

 

そんなある日である。

 

 

 

てちが巨大化した。

 

 

 

そして以前よりあまり攻撃されなくなった。

それどころか、てちが反撃してモーリーを追いかける様子まで確認されたのである。

 

 

こうして次第に両者が落ち着き始め、ようやく仲良くなってきたという矢先に

モーリーは死んでしまった。

水槽の端で横たわるように、静かな死だった。

 

 

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無限に増え続けるタニシと共に

 

以上がてちのこれまでの歩みである。

 

 

現在は、どこからともなく出現して鼠算式に増えていくタニシと一緒にのびのびと暮らしている。

 

 

 

 

 

てちが私のところに来てもう一年が経った。

 

いつまでも元気で暮らして欲しいと思う。

 

 

 

 

 

今日もかわいい。